地中探査
地中レーダ法を主体に、現場状況に応じて各種物理探査法を用いて地中の埋設管、空洞、構造物等を非破壊で探査します。
地中レーダ法とは
物理探査、非破壊工法の代表的な手法で、電磁波が電磁気的な物性境界面で、反射する特性を利用した浅層地下探査システムです。地表面に置いた地中レーダアンテナ(100MHz~1000MHz)を移動させながら、電磁波の送受信を行います。
受信された反射波は信号処理され、地中断面画像として表示されます。
◆メリット◆
○開削工事に比べて調査時間・コストを大幅に削減します
○調査対象物の材質にかかわらず探査が可能
○深度約3m程度までの探査が可能(土質によって異なります)
○機動性が高く、広範囲を効率よく探査できます
○開削工事に比べて調査時間・コストを大幅に削減します
○調査対象物の材質にかかわらず探査が可能
○深度約3m程度までの探査が可能(土質によって異なります)
○機動性が高く、広範囲を効率よく探査できます
調査使用機器
調査使用機器は様々な条件に適応するため、各種取り揃えています。調査にあたっては現場状況を十分把握した後、最適な探査法・機器を選択し、最適な調整を行った上で探査します。
地中レーダ地中レーダ本体(SIR-3000) | 地中レーダ探査カート(SIR-4000) |
調査対象:埋設物、埋設管、空洞 |
地中レーダアンテナ(200MHz) | 地中レーダアンテナ(400MHz) |
探査可能深度:約3.0m | 探査可能深度:約2.0m |
SIR-EZ | IRON SEEKER |
探査可能深度:約50㎝ | 探査可能深度:約60㎝ |
埋設管調査
地中レーダ法、電磁誘導法を用いて地中の埋設管を非破壊で探査します。 探査可能深度は約2.0mまで探査が可能です。(400MHzアンテナ使用時)探査精度は概ね水平方向に±10cm、深度方向に±15cm以内です。(使用アンテナ、土質状況によって異なります)
地中レーダ探査(400MHzアンテナ使用) | 電磁誘導法(金属管・ケーブル探知器使用) |
金属管・ケーブル探知器 | プローブ(発信装置)・スーパーイエロー(プローブ挿入用) |
金属管・ケーブル類の埋設位置・深度を探知します。 | プローブをスーパーイエローの先端に装着し、非金属管内に挿入して金属管・ケーブル探知器の受信器で信号を受信することにより、埋設位置と深度を探知します。 |
調査結果図(Auto Cadにより作成) | 地中断面画像集 |
空洞調査
路面下、護岸・堤防、トンネル覆工背面等に発生する空洞を地中レーダ探査によって発見します。また、シールド・推進工法による管渠布設工事の事前・事後点検や、一般・高速道路下の定期的な安全点検等にも有効性を発揮します。
空洞探査車 | 空洞探査車内 | ポジショニングデータ 測定データ |
一般道路下の空洞調査(200MHzアンテナ使用) | 高速道路下の空洞調査(300MHzアンテナ使用) | 護岸空洞調査 (400MHzアンテナ使用) |
確認調査 (ハンマドリルによる削孔) | 掘削により空洞を確認 | 確認調査 (ファイバースコープ調査) |
障害物調査
地中に残置された構造物(杭・矢板・ガラ等)、埋設管、空洞、防空壕等の地下構造物は各種建設工事施工時や土地・施設売買時の障害となります。これらの問題を解決する現況確認調査として地中レーダ探査は非常に有効です。 また、電磁誘導法、磁気探査、レイリー波探査等の各種物理探査を併用することで探査精度の向上により一層効果的です。建設予定地での地中レーダ測定状況 |
地中障害物探知例
不発弾 | 残置構造物 | 地下空洞 |
各種物理探査
電磁誘導法 | 磁気探査 | レイリー波探査 |
鉄筋調査
建築物の外壁・床内部の鉄筋・配管の位置および被り厚さ、コンクリート構造物内部の空洞等をRCレーダを使用して調査します。
建築物外壁内部鉄筋調査 | 解析状況 | RCレーダ本体 |
コンクリート舗装内部鉄筋調査 | 弊社の鉄筋探査用テストピース |